2016年12月4日日曜日

MW25616L 実験用表示モジュールを使ってみる(1)

Ogaki Mini Maker Faire 2016 は本日までですが、現地からの情報によるとこの表示モジュールを何台か買っていただけたようで、誠にありがとうございます。
ここでは実験用表示モジュールの回路図と参考プログラムを紹介します。

回路図

素人設計のため、とりあえずこれで動いていますという参考回路図です。
マイコンはAtmega328P-AUを使用しており、ArduinoUno用のブートローダを書き込むことでArduino互換ボードとして使用することができます。

動作確認用の参考プログラムとその動画です。

VFDへのデータの送信順など基本動作を確認するプログラムです。
日本語表示は日本語ROMのデータではなくピットイメージデータで表示しています。

日本語ROMのデータを使った表示サンプルです。
ビットイメージデータで簡単なアニメーションを表示しています。

6x8,8x16ドットフォントに日本語ROM以外のフォントも使えるようにしました。
(1) (2) では表示データを直接VFDに送信していましたが、これでは不便なことも多いので1画面分のバッファメモリにデータを書き込んで、必要時にバッファメモリから画面更新できるようにしたサンプルです。(こちらが一般的な使い方と思います)
6x8フォントのスクロール表示以降はバッファメモリを使わず直接送信で表示しています。
Ogaki Mini Maker Faire で販売したものにはこのプログラムが登録されています。

RTCモジュールと組み合わせて時計表示をするサンプルです。
RTC:DS3231は以前に使用したDS1307とほとんど同じように使えますが、SQW端子から1Hzのパルスを出力するための設定箇所が違っています。
秒の表示が00になったときにサンタのアニメーションが表示されます。

ここに紹介の関連情報は以下のURL(Google drive)にも保存しております。

2016年12月3日土曜日

Active matrix VFD : MW25616L 実験用表示モジュール

アクティブマトリクス蛍光表示管(CL-VFD/Chip Lighting VFD)は、アノード部にメモリー機能付きのシリコンチップを使用した、高輝度・高精細が特長の蛍光表示管です。
CL-VFDの概要については、ノリタケ伊勢電子(株)のHPに詳しく紹介されています。
http://www.noritake-itron.jp/products/vfd/mat_cl/index.html

このCL-VFDのひとつMW25616Lが手元にあります。16x16ドットのシリコンチップを16個ならべて256x16ドットの表示が可能です。旧品でメーカーHP掲載の現行モデルよりドットピッチが少し大きくなっていますが、同じように使うことができます。 以前はこのVFDを使用した評価キットSCK25616L-Aが販売されていましたが、現在は(惜しまれつつ)販売終了になっています。

このVFDにCPU、電源回路、日本語フォントROM、USBシリアル変換ICを組み合わせた実験用表示モジュールを作ってみました。
CPUはArduinoUnoと同じAtmega328Pを使用しています。CPUの使用していないポートはスルーホールとして引き出されており、表示機能付のArduinoUno互換ボードとして利用することができます。






何台か組み立てて、何人かの方に試用していただいてますが、たま吉さんのブログでとても詳しく紹介をしていただいています。http://nuneno.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-c13a.html
試行錯誤の中でとりあえず形にしたものですので、多くの方からご意見をいただいて完成度を上げてゆきたいと考えています。

この実験用表示モジュールをOgaki Mini Maker Faire(12/3,4)のチーム伊勢の片隅で展示予定です。
私も参加予定でしたが事情により行けなくなりましたので、チームの方に持って行ってもらいましたが、展示スペースの都合で実際に置けるかどうかは?です。ご希望の方に販売できるものも何台か用意しました。まだ未完成な仕様であることをご了解の上で「ためしてやろうか」という方がおられましたらよろしくお願いします。(次回改版の資金に・・・)

使用方法などは順次掲載予定ですが、現時点で以下のURL(Google drive)に参考資料を保存しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

2016年10月12日水曜日

VFDサンプルの使い方の参考情報

高専プロコンのプログラミング体験会場に展示の Arduino Uno での制御例の動画とスケッチです。
撮影の都合で少しちらついて見えますが、実際にはちらつきなく表示されています。


会場でご希望の方に提供したVFDモジュールサンプルは、以前に当ブログで紹介したものと同じ製品です。基本的な使い方は過去記事にありますが、少々時間がたっていますので、以下簡単にまとめました。詳しくは各リンク先をご参照ください。

VFDモジュール GU280X16G-7002S 概要:
 外形サイズ:182x33.5mm
 表示ドット数:280x16ドット(5x7フォント:40桁2行)
 インターフェース:非同期シリアル、同期シリアル、8bitパラレル
 電源:DC5V
 GU280X16G-7002S仕様書
 GU280X16G-7002Sフォント仕様書

1.VFDサンプルを使おう(テキスト表示1) http://vfd-fun.blogspot.jp/2014/09/vfd.html

2.テキスト表示2(もう少し応用編) http://vfd-fun.blogspot.jp/2014/11/blog-post_17.html

3.画像(ビットイメージ)表示 http://vfd-fun.blogspot.jp/2014/11/blog-post_22.html

4.簡易アニメーション表示 http://vfd-fun.blogspot.jp/2014/12/blog-post.html

5.VFD Christmas Clock のスケッチとhexファイル
   http://vfd-fun.blogspot.jp/2015/12/vfd-christmas-clock-hex.html
   これに温度気圧センサを加えたものが、高専プロコンで展示の事例です。

使い方など不明な点があれば vfd-fun までお問い合わせください。

2016年10月9日日曜日

高専プロコン2日目

高専プロコン2日目(最終日)に行ってきました。
本日もプログラム体験のお手伝いはそこそこに、コンテストの見学をさせてもらいました。

競技部門は準決勝4回中の2回を見学。
内容はバラバラのブロックを制限時間内に枠内に組み立てるというもので、時間と使ったピース数で競います。プログラミングコンテストなので、事前に各校でカメラ・スキャナ等の装置や支援ソフトなどを準備して戦います。机からはみ出さなければ何を使ってもOK。
時間いっぱいを使って地道にコンプリートを狙う学校や、早さ優先でとにかく数多くのピースを詰め込む学校など作戦は様々です。見学者的には前者を応援したくなるのですが、私の見た2回では後者が有利な結果でした。ピースは大きくても小さくても1個なので、最初から大きなピースを抜いて残りを詰め込むと有利とか・・・微妙なところもありますが、ルールの中で最善の結果を出す方法を考えるのも一つのプログラミングですね。
各ピースは裏と表の識別がなかったようで、プログラム的にはかなり難しいと思います。

プログラム体験が終わってから、体験スタッフの方々と課題部門の展示会場を見学。各校とも丁寧に説明をしてくれました。
その際、VFDモジュールサンプルの残り分を興味がありそうな学生さんに提供、最終的に今回準備した45台すべてなくなりました。
プログラム体験を手伝うはずが、私のほうが手伝ってもらうことになってしまいました。みなさんありがとうございました。

VFDも今の若者にはかえって新鮮に見えたようで、彼らがどのように使ってくれるのか楽しみです。

VFDサンプルの資料や参考プログラムなどは、過去の記事をさかのぼってもらうとあるのですが、少し探しにくいのでこの機会に改めて整理して掲載したいと考えています。
掲載まで少々お待ちください。

高専プロコン1日目

高専プロコンの1日目に行ってきました。

VFDは Ichigo Jam プログラミング体験エリアにこんな感じで展示しています。ほかにも Ichigo Jam での製作例が並んでいます。

プログラミング体験の参加者は小中学生ですが、高専の先生や学生さんも来られて、いろいろ話をすることができました。




会場には Ichigo Jam を創られた福野さんも応援に。

体験のスタート時には「なぜ Ichigo Jam を創ろうと思ったか」などのおはなしも聞けて、今回の参加者はラッキーでした。
サポートメンバーの高専生もサインもらったりしていろいろ刺激を受けたのではないでしょうか。

VFDサンプルももらっていただきました。
http://fukuno.jig.jp/IchigoJam

一応体験教室のサポート?で伺いましたが、私はあまり役に立てないので、プロコンの見学も少々。

競技部門は、盛り上げようとしている進行のアナウンスと静かに戦う学生とのギャップがなかなか面白い。

課題部門のプレゼンも何件か見学。
内容も面白いですが、プレゼンも人柄が出てていいですね。
ガンバレ高専生!!

2日目も、いまから撤収を兼ねて会場に行ってきます。
 

2016年10月8日土曜日

全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)

10月8~9日、三重県の伊勢市観光文化会館で全国高等専門学校第27回プログラミングコンテストが開催されます。本年は鳥羽商船高等専門学校が主管校になっています。
http://www.procon.gr.jp/modules/procon27/

会場ではメインのコンテストのほか、いくつかの催しが行われます。
そのうちのひとつに小中学生と教員向けのプログラミング体験があり、そのエリアにプログラム事例を展示するということでVFD関係のものを置かせてもらうことになりました。

写真はArduino Uno とVFDモジュール、RTC、温度気圧センサをつないだ事例です。

     

このほか、製造メーカーの協力でいくつかVFD関係のものを展示しました。
写真のVFDサンプルもいただきましたので、希望の方には提供させていただくこともできそうです。
(以前に無償配布したものと同じものです)

私も会場に出向く予定ですので、見かけたときは声をかけてください。
ちなみに私は鈴鹿高専の第13期生です・・・

2016年5月7日土曜日

Scientific Calculator CASIO fx-15

CASIOのfx-15が手に入りました。

学生時代に初めて購入した関数電卓で、自己紹介にもあるように、これで計算尺から解放されました。(ちなみにタイガーの手回し計算機も使用経験あり・・・)

ネットで調べてみると、発売は1975年、価格は16,500円。学生には安くはないが「実用的な関数電卓がやっと買えるようになった」と感激したものです。

就職してからも何年か壊れるまで使っていました。最近ヤフオクをときどきチェックしてましたが、やっと手に入れることができました。





VFD表示は右端桁が少し暗めですが、全体に状態も良く機能的にもまだまだ実用的に使えそうです。

早速分解しようと試みましたが、爪が固くて無理にあけると壊れそうなので、このまましばらく使うことにしました。


2016年1月31日日曜日

日本語フォントROMでVFDに漢字表示

昨年の伊勢ギークフェアで配布のVFDサンプルをもらっていただいた方から、市販の日本語フォントROMで漢字表示する方法について問い合わせをいただきました。
そこでスイッチサイエンスで販売の GT20L16J1Y を試してみました。

https://www.switch-science.com/catalog/2273/ (ピッチ変換基板付き)
https://www.switch-science.com/catalog/2272/ (ROM単品)


日本語フォントROM GT20L16J1Yの使い方は http://trac.switch-science.com/wiki/KanjiROM のサンプルプログラムをほとんどそのまま使わせてもらいました。
VFDへの表示はリアルタイムビットイメージ表示機能を使います。このとき、ROMのデータをVFDの画像データの並びに変換する必要があります。
スクロール表示は裏画面(カーソル位置280,0)に1文字書き込んで1文字スクロールを繰り返します。

サンプルプログラム: kanjiROM_test_gu280x16.txt (txtをinoに変更してください)

プログラム中の文字データ(SJISコード)は下記のツールで作成しています。
詳しくは解凍後の"お読みください.pdf "をご参照ください。
文字コード変換ツール:moji_code_tool_v100.zip

フォント形状、特にひらがなが結構個性的な感じですが・・・
ROM単品で1個100円(税別)と安価ですのでいろいろと使えると思います。

<2016/5/12追記>

フォント形状で少々気になるところは、半角文字と全角の数字やアルファベットが他の文字より上にずれている点です。JISコード表では数字とアルファベットはコード23xxhとなっているので、全角(16x16)のコード23xxhは2ドット、半角(8x16)は1ドット下にずらしてみました。
かなり見やすくなったと思います。

サンプルプログラム: kanjiROM_test2_gu280x16.txt (txtをinoに変更してください)


"16 , 8x16"が下に2ドット分ずれました。



















2016年1月1日金曜日

2016 あけましておめでとうございます


昨年はちょっと中途半端に終わてしまったような気もしますが、本年もVFDを中心とした情報を掲載の予定です。本年もよろしくお願いいたします。